浮くバルーンの必需品☆「ヘリウムガス」を知りたい！

空気より軽く、燃えない、安全なガス

空気より軽いガスには、水素ガスとヘリウムガスがあります。

実は昭和の終わり頃までは、バルーンを浮かせるのに水素ガスがよく使われていたんです。
でもこの水素ガス、燃える性質があるので爆発事故などが多発！

危険なので今では使われず、燃えないヘリウムガスに取って代わりました。
水素ガスの方が浮力は強いし安いのですが、「安全第一！」ですよね☆

なぜ時間が経つとバルーンが浮かなくなるの？

ヘリウムガスの分子はとっても小さいので、バルーンの素材の隙間から少しずつ逃げていきます。
そしてバルーン内のヘリウムでバルーンの重さを支えられなくなったときに、浮かなくなるんですね。

ゴム風船はヘリウムがどんどん抜けていくので、９インチバルーンで８時間、１１インチバルーンで１０〜１２時間くらいで浮かなくなってきます。
その他の風船は素材によりますが、１週間〜長い物で１か月くらい浮きますよ☆

ネットで販売されているバルーンのギフトに「浮くゴム風船」がないのは、届くまでに元気がなくなっちゃうからなんです。

風船以外にも使われているヘリウムガス

ヘリウムガスは風船のもの…と思いきや、実はあちこちで使われています。
光ファイバーや、病院で使うMRI・半導体・原子炉などの冷却にはなくてはならない存在。

身近な所では、声が面白くなるパーティーグッズにもヘリウムガスが使われていますね♪

ちなみに変声用のヘリウムガスは、空気中と同じ程度の酸素（約２０％）が混ぜられている専用のもの。
風船用のヘリウムガスをそのまま吸うと酸欠になってしまい、かなり危険です！
間違って吸わないように気を付けてくださいね。

ヘリウムガスの値上がりが止まらない！

ヘリウムガスは日本では採れないので、全て海外からの輸入品。
現在はアメリカ・カタールを始めとする６か国で世界の需要を補っています。

「たった６か国？！」って思いますよね！
一番多く輸出しているのがアメリカなんですが、段々量が減ってきていることもあり値上がりしています。

二番目に多く輸出しているカタールは、２０１７年に他の中東諸国と国交断絶。
それまで行っていたサウジアラビア経由のヘリウムガスの輸出ができなくなってしまいました！

ヘリウムガスの需要は年々増えているので、これからもお値段は上がって行くだろうと言われています…。


とはいえ、悪いニュースばかりではありません。
２０１６年にタンザニアで世界の需要６年分に匹敵するレベルのヘリウムガスが発見されたんです。

これは偶然ではなく、「意図的に見つけた初めてのヘリウムガス」ということでかなり話題に。
今後同じようにヘリウムを探し当てられれば、ヘリウムの供給が安定してお値段が下がるかも…と期待されています♪

さてヘリウムガスのことを少し知ったところで、気になるのは実際の使い方ですよね。
一般の人でも購入できる風船用ヘリウムガスは、次の３タイプです。


◆ヘリウムガスボンベ

イベントなどで大量の風船を膨らませたい場合は、ガスボンベをレンタルします。
サイズは大体５００Lから７０００Lくらいまで。

よく使われる9インチのゴム風船に使うヘリウムが１０L前後（気温によって変わります）なので、
７０００Lになると実に７００個位の風船を膨らませられる大容量です！

ヘリウムは一度にたくさん買うほどお値段も安くなるので、大量に使う予定の人はこちらがいいですね☆
ただレンタルなので返却する手間があったり、「一度に使い切らずに保管する」といったことができないので注意が必要です。


◆使い切りボンベ「バルーンタイム」


【ヘリウムガス】バルーンタイム L 400ﾘｯﾄﾙ　Toyballoon30個分

誕生会など個人的なイベントで少量の浮くバルーンを用意したい場合は、レンタルより容量の少ないこちらを。

S（１２０L）・M（２３０L）・L（４００L）の３サイズあります。
Lサイズを買えば、９インチのバルーンなら３０~４０個くらい膨らませられますよ☆

返却の手間がいらないのと、一度に使い切らなくていいのが便利ですよね♪

ガスの入れ方はこちらの動画で↓



◆缶入りヘリウムガス


補充用ヘリウムガス9.5リットル

浮いている風船の元気がなくなってきたときに、これで補充できる優れもの。

アップビートバルーンでもバルーンを長く楽しんでいただくために、缶入りヘリウムガスをお付けしたギフトをご用意しています♪

注意点は、圧力が弱いので「ゴム風船は膨らませられない」こと！
またアルミ風船ならゼロからでも膨らませられますが、結構な量が必要なので１缶では足りないです。

バルーンへの入れ方については、上の商品ページの写真をご覧ください☆

縁の下の（風船の中の）力持ち、ヘリウムガスのご紹介でした☆

「買うもの」と思ってしまいがちな浮くバルーンですが、ボンベを用意すれば自分でも簡単に準備できちゃいます。
誕生日や記念日のサプライズに、浮くバルーンを使ってみるのも楽しいですよ♪